シンガポール ビザ・就労関連

シンガポールにおけるパス(ビザ)の一覧、どのパスにあてはまるか

以下に、「自分がどのパスに当てはまりそうか」を判断しやすい比較表を整理しています。

制度は頻繁に更新されるため、ビザの申請エージェント(EAライセンス取得済)や、ご自身で必ず公式ページで確認する前提ですが、最初の当たりを付けるにはこの形がいちばん使いやすいと思います。

0.導入編

いちばん大事な問い はい いいえ
シンガポールで会社に雇われる予定か EP / S Pass / Work Permitを確認 次の問いへ
自分で会社を作る・経営する予定か EntrePass、場合によりONE Pass / Tech.Pass 次の問いへ
あなたはかなり高収入・著名実績あり PEP / ONE Pass 次の問いへ
滞在目的は短期研修・短期案件 Training系 / Miscellaneous / Work Holiday系 次の問いへ
主目的は家族帯同・留学・永住 DP / LTVP / Student’s Pass / PR 個別事情の確認が必要

1.本人が「働く」ための主なパス比較

パス こんな人に向く 条件(概要) 雇用主へのひも付き 家族帯同 ひとことで言うと 公式
Employment Pass(EP) 外資・現地企業で専門職/管理職/幹部/技術職として採用される人 一般に月給S$5,600以上、原則COMPASS対象 あり 条件を満たせば可 いちばん標準的なホワイトカラー就労パス MOM
S Pass 中技能職で就職する人 一般に月給S$3,300以上、企業側にquota/levyあり あり 一定条件で可 EP未満・Work Permit超の中間層向け MOM
Personalised Employment Pass(PEP) すでに高収入で、転職の自由度を重視する人 申請基準は固定月給S$22,500以上 なし 会社に縛られない上級者向けEP MOM
ONE Pass 超高度人材、有名企業幹部、研究者、著名人、トップ層 通常月給S$30,000以上、または卓越実績 なし 可、配偶者就労も優遇 最上位タレント向け MOM
Tech.Pass テック分野の起業家・経営者・上級専門家 EDB基準による 柔軟 制度上の柔軟性あり テック特化の上級制度 EDB
EntrePass シンガポールで起業する人 革新性、VC支援、IP、研究連携など 自社前提 可(条件あり) 就職ではなく起業向け MOM
Work Permit for migrant worker 建設・製造・サービス等の技能/準技能職 業種・国籍・quota・levyなど個別条件 あり 通常限定的 現場系・ブルーカラー中心 MOM
Training Employment Pass 専門職系の短期研修で来る人 月給S$3,000以上、最長3か月 あり 通常想定外 短期研修用 MOM
Training Work Permit semi-skilled/unskilled研修で来る人 quota/levyあり、最長6か月 あり 通常想定外 実務研修の現場職向け MOM
Work Holiday Pass 対象国の学生・新卒 年齢・国籍・学校要件あり なしでも可 なし 若年層の短期滞在+就労 MOM
Miscellaneous Work Pass 講演、宗教活動、報道などの短期特定業務 業務内容限定、最長60日 案件ベース なし イベント・短期案件用 MOM

2.まず自分に近いものを選ぶなら

あなたの状況 第一候補 次に確認するもの
現地企業や外資で普通に転職・就職したい EP 給与が低めならS Pass
かなり高収入で、転職自由度を重視したい PEP 条件がさらに高ければONE Pass
有名企業幹部、研究者、トップ層で複数活動したい ONE Pass テック人材ならTech.Passの最新運用も要確認
自分で会社を作る、スタートアップをやる EntrePass 実績次第でONE PassTech.Pass
建設・製造・サービス現場などで働く Work Permit 職種次第でS Pass
数か月だけ研修で来る Training Employment Pass / Training Work Permit 研修内容と職種で分岐
学生として来て、少し働きたい Student’s Pass + 就労免除条件確認 外国人学生の就労免除

この見方では、「会社に雇われる」ならEP/S Pass、「自分で事業をやる」ならEntrePass、「超高度人材」ならPEP/ONE Pass、「短期」ならTraining系やWork Holiday系と考えると整理しやすいです。

3.家族帯同・長期滞在向けの比較

パス こんな人に向く 主な対象 働けるか ポイント 公式
Dependant’s Pass(DP) EP/S Pass保持者の配偶者・子 法的配偶者、21歳未満の未婚子 自動では不可 働くなら通常は自分でEP/S Pass/DP-WPが必要 MOM
Long-Term Visit Pass(MOMのLTVP) EP/S Pass保持者のDP対象外の家族 内縁配偶者、継子、障害のある子、親など 原則不可 親は通常月給S$12,000以上が必要 MOM
ICAのLTVP / LTVP+ シンガポール市民/PRの家族 配偶者、親など 条件付きで可 LOC/PLOCで働ける場合あり ICA
Student’s Pass 留学生 認可校の外国人学生 条件付きで可 学校種別・就労免除条件を要確認 ICA
Permanent Residence(PR) 長期定住したい人 就労者、家族、投資家など ビザではなく在留資格 ICA
Global Investor Programme(GIP) 投資家としてPRを目指す人 実績ある投資家・事業家 PR取得後可 投資家向けPRルート EDB

家族帯同については、「EP/S Pass保有者の家族」なのか、「シンガポール国民・PRの家族」なのかで制度がかなり変わります。前者はMOMのDP/LTVP、後者はICAのLTVP/LTVP+をまず見ると迷いにくいです。

■補足事項

・Tech.Passは現時点で案内されていますが、MOMは2027年1月に「ONE Pass AI and Tech track」を導入し、Tech.Passを置き換える方針を公表しています。そのため、テック人材として検討する場合は、申請時点でどちらが有効制度かを必ず確認した方が安全です。

注意:上記内容は、出稿当時の最新の規制に基づいていますが、詳細はMOM・ICA・EDB各公式サイトで確認してください。