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小売業の労働時間、4割は55時間も

香港の小売業従事者の約4割が55時間もの長時間労働についていることがわかった。8月20日付香港各紙によると、これは香港カトリック教会労工事務委員会が、香港域内の商業施設で働く小売店の従業員208人に対し労働環境について調査を行ったもの。

調査では、回答者の残業時間は平均で3.5時間、中でも36.5%は週に55時間以上働いており、国際労働機関(ILO)が提唱している週40時間労働を大きく逸脱していることがわかった。また長時間労働のため、回答者の半数は肩や腰の痛み、疲れが取れないと不調を訴えており、6割が家族との会話が減り精神的ストレスを感じていると答え、7割が異性との出会いがなく、友人との交流も減っていると回答している。同委員会ではこの調査結果を元に、特区政府に対し週44時間労働や残業手当、有給休暇増などの法制化を求める構えだ。(香港ポスト