シンガポール シンガポール進出時の留意点

シンガポール進出時の留意点(3) – 支払手続(シンガポールでの支払慣習)

1. 小切手(Cheque)

  • 使用頻度は年々減少。
  • 以前は税金や公共料金、取引業者支払でよく利用されていた。
  • 現在は インターネットバンキングや口座振替(GIRO)、スマホ決済 へ移行中。

2. インターネットバンキング

  • 日本と同様に利用可能。送金指示や残高確認もオンラインで可能。
  • 日本本社の経理担当がシンガポールの口座へアクセスして送金指示を行うこともできる。
  • 利用時には「トークン」や「デジタルトークンアプリ」によるパスワード認証が必須。
  • 初回は、銀行で権限設定を行い、誰が送金権限を持つかを明確化する必要あり。

3. GIRO(口座自動引落)

  • 家賃・公共料金・税金・学校授業料・協会会費などに広く利用。
  • 毎月の定期的な支払いには登録が便利。
  • 支払忘れ防止のため、積極的に利用推奨。

4. デビットカード・クレジットカード

  • 銀行口座開設時にデビットカードを発行。利用すると即座に口座から引落し。
  • クレジットカードは翌月引落しで信用取引、デビットは即時決済。
  • デビットカードもMasterCard/Visaブランド付きで、ホテル・飲食店などで広く利用可。
  • 使用限度額の設定が可能。クレジットカードと併用も可能。

5. 個人の経費精算

  • 個人が立替払い → 領収書提出 → 会社精算。
  • 毎月末にまとめて精算し、給与と一緒に個人口座へ振込む方法が一般的。
  • 経費精算の承認権限は日本本社側が持つことも可能。
  • 駐在員にコーポレートカードを持たせる方法も有効。