インドネシア 税務

インドネシア・外国人観光客に対するVAT還付手続きについて

これまで新型コロナウィルス感染拡大のため、観光客が著しく減少していたこと、窓口での感染拡大を避けるために、インドネシア国内の各空港でのVAT(付加価値税)の還付窓口は閉鎖されていました。代替手段として、Eメールで申請することとなっていました。このたび財務省税務総局通知PENG-4/PJ/2022が発布され、外国人観光客のVAT還付手続きが通常に戻されました。

外国人観光客がVATの還付を受けるためには、以下の様な要件があります。

  1. 当該外国人が60日以内の滞在であること
  2. VAT還付対応の店舗で購入しインボイスの発行があること
  3. 還付の対象となるVAT金額が、各取引で50,000IDR以上の取引であり、トータルで最少500,000IDR以上であること
  4. 購入が出国前1か月以内であること
  5. 購入品が、食品やその他指定品などのVAT還付対象外商品ではないこと
  6. 出国前までに窓口でパスポート、チケット、インボイス等を提示して申請すること

新型コロナウィルスも収束に向かっており、外国人観光客や観光VISAでのインドネシア訪問の方が増えております。また、昨年からインドネシア国内のVATは10%から11%へ上昇おります。

インドネシア国内に観光等で来られる際に、ブランド品等の購入や高価格商品の購入を検討されている場合には、外国人観光客用VAT還付の利用を検討することが可能です。