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[M&A] 中糧集団、オランダ穀物メジャーを買収へ

中国食品最大手、中糧集団(北京市朝陽区)は2月28日、オランダを本拠とする穀物メジャー、ニデラの株式51%を取得し子会社化することで同社と覚書を交わした。3月2日付経済観察報などが伝えた。

買収額は明らかにしていないが、外電によると12億米ドル(約1,220億円)規模になる見通し。買収が完了すれば、中糧集団は米アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)、米バンゲ、米カーギル、仏ルイ・ドレフュスの世界4大穀物メジャーに匹敵する規模となる。中糧集団は1月にも、ニデラの少数株主持ち分の売却をめぐり約2億5,000万米ドルの入札額を提示したと報じられていた。

ニデラは1920年創業で、債務を含めた企業評価は40億米ドル。世界20カ国・地域に3,800人の従業員を擁し、穀物や油脂などを世界60カ国・地域で販売し、年間売上高は170億米ドルを超えている。(NNA.ASIA