香港 中国アジア法令Q&A

[Q&A] 香港法人の清算について

Q. 只今、香港で作った会社を閉鎖する手続をしております。

1年前に秘書役・事務所住所をかりている会社に手続をお願いしておりますが 年末に税務の関係が修了しただけで法務局の手続がまだ続いております。

このよ うに閉鎖には時間がかかるのでしょうか?一般的な時間を教えて下さい。

記事の内容は、法規定の変更などにより、現在の状況と異なっている場合がありますのでご留意ください。

A. ご質問から、香港の私的有限責任会社の会社法第291条AAによる簡便な清算方法である「登記抹消手続ーDe-registration」 を採用されているのかと存じます。

この「登記抹消手続ーDe-registration」は、下記の流 れで、香港政府の審査を受け、最後に官報に公告後、解散となりますが、解散までは、概ね1年ほどかかります。

手続きの流れとしては、下記となりますが、開始から解散まで、不測の事態がない限り、10ヶ月から1年ほどで解散となります。

  1. 登記抹消申請 を税務当局へ提出して、税務当局が、当該法人に未払いの税金がないことを確認します。確認後、承認する「タッ クスクリアランスレター」発行します。不測の事態がない限り、通常、税務当局の審査には、1-2ヶ月かかります。
  2. 1. の後、手続きは、会社登記局(法務局)に移ります。会 社登記局は、登記抹消について、官報に公告 します。そして、満3ヶ月の間、異議申し立てがなければ、第一回官報公告日から半年ほどで、会社は解散となります。

ご質問の中に年末に税務の関係が完了されたと記載がありますが、こち らが1. であれば、現在、2. の手続き中でないかと推察いたしますので、会社秘書役に「官報公告日」を確認されることをお勧めいたします。