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温首相、再度「積極財政・金融緩和策堅持」の方針示す

1日付の新華社報道によると、温家宝・首相は同日、訪中しているロバート・ゼーリック世界銀行総裁と会談し、現在政府がとっている積極財政策と適度な金融緩和策を堅持する考えをあらためて示した。温首相は「世界経済には回復の兆しも見えているが、全面的な回復には時間がかかる」と指摘。中国経済もまさに今、回復に向けた重要な時期を迎えているため、すでに政府がとっている政策を転換することはありえないと強調した。国内経済に回復の傾向が出ていることから、中国の金融市場などでは当局が現行の政策を一転して金融引き締めに乗り出すのではないかとの見方が強まり、株価が下がるなどの影響が出ている。こうした不安材料を抑え込むためか、温首相をはじめとした当局の要人はこのところ、政策を転換する考えがないことを度々表明している。(香港ポスト