カンボジア カンボジア

カンボジア・熟練技能労働者不足と電力問題

中国、その他の東南アジア諸国の人件費高騰に伴って、日系企業のカンボジア投資は堅調に増加している一方で様々な問題も顕著化してきている。特に重要な問題は熟練技能労働者不足と高い電気代である。

カンボジア進出の主な理由は安価な人件費である。工場労働者の雇用は比較的容易であるが、熟練技能労働者は慢性的に不足しており、カンボジア政府に問題解決の為の支援を要求している企業も存在する。ある企業は始業時間前の時間を利用して数学と英語を学ぶクラスを開講し、従業員を教育している。

もう一つの重要な問題は電力である。カンボジアの電力供給状況は非常に不安定であり、電気代は近隣諸国に比べて2倍程の値段である。このことから多量の電力消費を必要とする企業はカンボジア進出に二の足を踏んでいる。(原文