カンボジア カンボジア

カンボジア・日系企業カンボジア進出の時

近年の日中関係悪化を理由に多くの日系企業がカンボジア進出を考えるようになった。特に尖閣諸島問題に起因する2012年9月16日の中国での反日デモ活動以降、その動きは加速している。

プノンペン市内から車で45分の場所に位置するプノンペン経済特別区の工業団地では電気、水道、下水道が利用可能である。この工業団地は90ヘクタールであり東京ディズニーランド二つ分に相当する規模である。2010年以降、日系企業のカンボジア投資は劇的に増加し、2012年は390億円に達する見通しである。この金額は2011年の投資額の7倍にもなる。

現在500社程の日系企業がカンボジア政府とカンボジア発展に寄与するあらゆるプロジェクトについて協議をしている。その内の半分は製造業であり、大半が中国からの移転を熟考している企業である。

カンボジアの人口は千三百万人程度であり、発展途上な部分も多いが、安価な労働力、外資系企業に対して広く門戸を開放したことにより多くの投資家の注目を集めている。

ベトナムとの国境に位置するBavetには特別経済区があり、BavetのTai Seng工業団地の半分を日系企業が占めている。ここに拠点を持つ日系企業は日本輸出向けの衣服、機械部品を製造している。この特別経済区では優遇税が適応され、税関手続きも優遇される。またタイのバンコク、ベトナムのホーチミンを通る主要高速道路も通っており便利な環境なので、今後ますます注目である。(原文