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中国本土の証券会社の香港同業買収が加速している。本土の大手証券会社、光大証券は3日、香港同業大手の新鴻基金融(サンフンカイ・フィナンシャル)の株式70%を約41億HKドル(約617億5,000万円)で取得すると発表した。上場証券会社の買収案件としては香港史上最大規模となる。本土証券会社による香港同業の買収が加速しているのは、上海と香港の株取引相互乗り入れ「滬港通」が昨年末に始まり、深センとの株取引相互乗り入れも間もなく実施される見通しであることから、本土の金融機関が香港の顧客確保を狙っていることが背景にある。
光大証券は香港子会社の光大証券金融を通じて、サンフンカイ・フィナンシャルの株式70%を40億9,500万HKドルで取得する。
サンフンカイ・フィナンシャルは2013年にも傘下の資産管理業務の売却話が浮上していたが実らず、昨年も本土系金融機関の買収の手が伸びているとのうわさが出ていた。
サンフンカイ・フィナンシャルの梁永祥(ウィリアム・リョン)最高経営責任者(CEO)は香港経済日報に対し、「今回の合意は、双方にメリットがある」と強調。サンフンカイ側は6,000万人の顧客を保有する光大証券を通じて、本土市場を開拓し、人民元の財テク商品の販売を拡大させる。光大証券は、サンフンカイの資産管理業務を足掛かりに、国際業務を強化したい狙いがある。昨年12月末時点のサンフンカイの資産管理額は850億HKドルとされる。
また、光大証券金融は買収が完了して3年以内に、サンフンカイ・フィナンシャルを分離(スピンオフ)上場させる予定だ。上場までは、それぞれが独立して運営を続け、各経営陣及びブランドも変わらないとしている。ただ、サンフンカイ・フィナンシャルの取締役会は、光大証券金融から4人、サンフンカイ側から2人で構成されることになる。
両社が将来的に統合されるかどうかについて、梁CEOは「決してないとは言えない」と話すにとどめた。

■本土証券の同業買収加速
近年は香港経由での海外業務の開拓や、特に「滬港通」実施の発表後、香港の顧客確保を狙って、本土の証券会社が香港同業を買収する動きが進んでいる。

1973年設立の老舗証券会社、大福証券は09年に本土の海通証券に株式52.86%を売却。昨年6月には、重慶市に本拠を構える本土西部の大手証券会社、西南証券が香港の敦沛金融(タンリッチ・フィナンシャル)の株式51%を取得すると発表した。続いて8月には、香港上場で上海拠点の複合企業(コングロマリット)、復星国際(フォーサン・インターナショナル)が非上場の香港恒利証券を買収した。
さらに、今年1月には深セン上場で北京市に本社を置くコングロマリット、泛海控股(オーシャンワイド・ホールディングス)の子会社、泛海控股(香港)が、香港の金融グループ、キャッシュ・フィナンシャル・サービシズ・グループ(CFSG、時富金融服務集団)の株式44.01%を取得することで基本合意した。
証券商協会の蔡思聡(ジョジョ・チョイ)副会長は星島日報に対して、「本土証券会社が、香港をプラットホームに国際市場を開拓しようとする際、同業の買収が一番合理的だと考えている」と指摘。一方で、香港の中小企業も金融業界の競争激化を受け、将来的に外資と本土資本の2つに分かれていくとみているとした。(NNA.ASIA

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