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温首相、積極財政・金融緩和の継続を再度強調

25日付の新華社報道によると、温家宝・首相は22日から24日にかけて浙江省の経済状況を視察した際、内外経済の不安定な状況が続く中、積極財政政策と適度に緩和した金融政策を継続する必要があるとの考えをあらためて示した。中国ではこのところ、マクロ経済統計などに景気回復の兆しがみられることなどから、当局が再び金融引き締めに動くのではないかとの見方が広がり、株価が下落するといった影響が出ている。これに対応するためか、温首相をはじめとした中国当局の要人は積極財政策と金融緩和の方針継続を繰り返し強調し、懸念解消に躍起だ。温首相は現地企業の代表や地方政府の担当者らとの会議で、「中国経済には積極的な要素も多く見えるようになってきているが、経済回復に向かうための基礎は不安定で、決して楽観はできない」と指摘。その上で、「中央政府が経済成長維持のために示した対策を徹底的に実施し、回復の勢いを確かなものにしていく必要がある」と述べ、現在の政策を継続していく考えを示した。(香港ポスト