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香港・最低賃金引き上げ、経営環境の悪化を懸念

最低工資委員会が9月25日、最低賃金を現在の1時間28ドルから30ドルに引き上げると決定したことを受け、企業の経営環境悪化が懸念されている。26日付香港各紙によると、昨年5~6月の調査で時給が30ドルに満たない労働者は32万7000人、被雇用者全体の11.7%を占める。最低賃金が引き上げられれば、これらの労働者が恩恵を受ける。

特に警備員、清掃業などが低賃金の業界となっている。最低工資委員会は10月末までに行政長官に報告書を提出し、承認が下りれば来年5月から実施される。だが32万7000人が昇給した場合、企業の労働コストは13億5000万ドル増える見込み。香港餐飲連業協会の予測では、飲食業界の労働コストは平均10%上昇。世界経済が低迷する中、中国本土からの観光客が伸び悩めば企業経営は困難になるとみられている。(香港ポスト