カテゴリーアーカイブ: 「中国企業税制入門」


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2014-07-21掲載記事
こちらの記事は2014年7月に執筆したものです。現在では営業税は廃止され、増値税に統一されました。増値税の詳細はこちらをご覧下さい。
今回は営業税について説明します。営業税はサービスの提供などを行ったときに取引の種類によって3~20%の税率で課税され、娯楽業を除けば3%または5%と増値税に比べ低い税率となっていますが、同じ流通税である増値税と違い、仕入時に支払った税金は控除できないなどの特徴があります。現在中国政府はこれまで営業税の課税対象取引を増値税の課税対象とする増値税改革(営改増)を進めており、以下の内容は今後の政策によって変更となる可能性がありますのでご注意ください。 (続きを読む…)
2014-06-26掲載記事
今回は輸出取引を行う一般納税人の増値税に関する主要な論点として、仕入税額の還付について説明します。輸出取引も増値税の課税対象取引となっており、その税率は0%となっています。
税率0%とは非課税と違い課税の対象であるため、輸出取引にかかる仕入増値税額は 売上増値税額から控除できます。そして輸出取引が国内売上と異なる点は、国内売上の場合、仕入増値税額が売上増値税額を上回る場合には、還付ではなく次期以降に控除額として繰り越されますが、輸出取引の場合には仕入増値税額の還付が認められています。そこでこの回では、一般納税人である生産型企業が輸出取引を行った場合の仕入増値税額の還付についてみていきたいと思います。 (続きを読む…)