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今回から、主要な会計科目について、その実際の取引に対する記帳処理などを具体的に紹介していきます。

1. 会計科目

中国では、会計科目についても国家統一会計制度で規定されており、規定された科目名、科目コードを使用しなければなりません。企業会計準則(新準則)と小企業会計準則のそれぞれで科目名称及びコードが規定されていますので、企業は採用している会計基準の規定に従うこととなります。会計科目は以下のように分類して設定されています。

<基本分類>
分類企業会計準則小企業会計準則
資産類同左
負債類同左
共同類所有者権益類
所有者権益類成本類
成本類損益類
損益類なし
(注)共同類とは、主として金融機関等が使用する資産と負債の性質を共有する特殊な科目で、一般的な企業では使用しません。所有者権益類とは、日本の貸借対照表の純資産の部に該当します。成本とは原価を指します。

2. 会計科目の設定

科目コードの先頭の数字は科目が帰属する基本分類を表すものとなっています。総勘定元帳科目である総分類科目(一級科目)、明細分類科目(二級及び三級科目)の3段階の構造となっており、明細分類科目については、国家統一規定科目のほか、企業は自らの状況に即して、適宜会計科目を設定することができます。例えば、銀行預金については、一級科目の名称、コードが規定されていますので、これに適宜明細科目を設定し、使用します。

<科目コードの設定例>
一級科目二級科目三級科目科目コード
1002 銀行存款
(銀行預金)
01 人民元存款
(人民元預金)
01 ○○銀行10020101
02 △△銀行10020102
02 外幣存款
(外貨預金)
01 ○○銀行10020201
02 △△銀行10020202

3. 貨幣性資産の会計科目と記帳(1)

貨幣性資産とは、企業の運営資金の循環の中で貨幣の状態にあるものをいい、一般的に使用される会計科目には、現金、預金、その他貨幣性資産があります。今回は現金と預金科目について紹介します。
一. 庫存現金(現金)
現金収入・支出を計上する科目です。現金の管理は重要であるため、日記帳の作成と毎日の実査が求められています。

<例1>
①総務部従業員の出張にあたり、仮払金5,000元を現金で渡した。
借:
其他応収入款(その他未収金)-備用金 5,000

貸:
庫存現金          5,000

②精算金額は4,800元で、余剰の200元は回収した。
借:
管理費用          4,800
庫存現金           200

貸:
其他応収入款-備用金 5,000

(注)企業内部の各部門などで使用する「備用金」(小口現金)については、「庫存現金」科目は使用せず、単独で科目を設定するか、「其他貨幣資金」(その他貨幣性資産)に明細科目を設定して使用します。

二. 銀行存款(銀行預金)
銀行その他の金融機関に預け入れた貨幣資金を計上する科目です。銀行預金科目についても日記帳を作成しなければならず、月末には日記帳と総勘定元帳の残高の一致を確認するほか、銀行から送付される「対賬単」(照合表)と付け合わせをすることが求められています。

<例2>
①銀行口座に預金利息800元入金があった。
借:
銀行存款‐人民元存款   800

貸:
財務費用           800

(注)利息収入は、財務費用のマイナスとして記帳します。

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