ベトナム

ベトナム金融界の大物を逮捕、金融業界全体に大きな衝撃

ベトナム公安省犯罪防止調査警察総局の高官は8月21日に記者会見にて、金融界の大物グエン・ドゥック・キエン氏を8月20日の夜に逮捕したことを表明した。

同局によると、キエン氏自らが保有する企業3社における「1999年刑事法第159条に従い、違法な経営」の疑いで逮捕した。

キエン氏は大手銀行のアジア商業銀行(ACB)の共同創設者であり、ベトナム輸出入銀行 (EIB)の取締役や、投資会社3社の会長も務め、両行をはじめ複数の大手銀行の株を保有している。また、同氏はハノイFC(フットボールクラブ)の会長でもあり、銀行業界とともにサッカー界の大物でもある。

キエン氏の逮捕事件は、ACB銀行の預金者だけでなく、ベトナム金融業界全体に大きな衝撃を与えている。ベトナム株式市場のインデックス指数は8月21日から3日間で10%以上大暴落した。(原文