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 中国の会計年度が終了して、これから前年度の決算監査や年度手続が開始されます。会計事務所からは、現地法人の決算について監査報告書が発行され、出資者やその他関係者へ一年間の経営実績や財務状態が報告されます。今回は、この監査報告書に書かれる内容について紹介します。

■ 監査報告
 企業決算の監査を行った責任者による、監査実務や企業財務諸表に対する総括が「監査報告」として表される。監査報告の部分は、1ページから2ページ程度であることが一般的となり、監査報告書全体で最も重要な部分であるとも言える。監査報告書全体の様式については、地域や会計事務所により異なるが、監査報告については、監査準則で厳格に定められているため、外形的には同一の形式になることが一般的である。なお、監査準則で決められた監査報告に欠かせない主な内容は以下のようである。

① 標題(「審計報告(中国語)」と表記することが義務付けられている)
② 報告先(一般的には出資者宛である)
③ 導入部(監査対象の財務諸表が示される)
④ 企業や公認会計士の責任と義務
⑤ 監査意見
⑥ 会計事務所印や監査人署名
⑦ 報告日
【監査意見】
 中国の会計規定に基づいた決算が行われ、財務諸表に売上や資産等が適切に反映されているか否かに対して、監査人が状況を判断して総合的な意見を表明する。中国の監査準則では、4種類の監査意見が用いられる。
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4月23日付で金融庁より「国際会計基準(IFRS)に関する誤解」と題する文書が公表されています。

不安を煽るような言説が見られる中、比較的冷静にIFRSの影響を解説した内容です(非常に分かりやすく書かれています)。

IFRSへの対応をすすめておられる実務担当者の皆様にご一読をおすすめします。

「中国ビジネス実務・徹底解説3ミニッツ」では、中国ビジネスの最新事情を、専門家と共に、コンパクトに分かりやすく動画で解説いたします。

第3回 企業所得税の確定申告

キャスターは芹澤尚子、解説は広州事務所長・増田昌弘がお送りします。

http://www.nacglobal.net/wordpress/wp-content/uploads/2010/01/3_minutes_03.flv

ビデオ閲覧上のご注意

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  • 音声はイヤホンを使用するとよりクリアにお聞きいただけます。

<前篇のあらすじ>
どんな人間の能力も正確に数字で測ることができる「カイケイ」というセンサーが発明された世界では、優秀な人間が正当に評価されることとなった。しかし、優秀ではないと評価された人間の間ではカイケイ対策下着「フンショクケッサン」が急速に普及していったため、カイケイの大発明に暗雲が漂っていた。そこでフンショクケッサンを根絶すべく、カイケイメーカーの専門技術者に頼んで下着チェックを行う「監査」という仕組みを導入。しかしその監査も万能ではないことが明らかになり、カイケイはその有用性を失いつつあった・・・。

確かに監査は万能ではありませんでした。しかし、フンショクケッサンにより自由にカイケイの数字を操作できるようになると、カイケイ自体の存在価値がなくなってしまいます。そこでカイケイ側は総力を挙げてフンショクケッサンつぶしの対策を練ったのです。

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新聞やテレビを見ていると、年に数回は粉飾決算のニュースに出会うことがあるでしょう。それは有名な会社の話かもしれませんし、聞いたこともないような会社の話かもしれません。そしてこれまで私の連載を読まれた方はふと疑問に思うことでしょう。これらの会社は、監査を受けていなかったのか?と。

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コンシェルジュ読者の方であれば、日本企業の海外子会社にお勤めの方も少なくないと思います。しかも親会社は上場企業という場合では、ローカル企業よりも監査の負担が大きくなるケースがあるのです。

現地の法定監査

まず、香港と中国に存在するすべての会社は、それぞれの法令に基づいて会計年度ごとに監査を受けることが義務付けられていますので、毎期監査を受けることになります。この監査を現地の法定監査といいます。これについては、日本企業の海外子会社であっても、ローカル企業であっても同じです。

インストラクション監査

現地の法定監査以外にも監査を受けなければならないケースとは、①日本にある親会社が監査を受けていて、②グループ全体からみて香港もしくは中国の海外子会社の重要性が高い、場合です。この場合には、日本にある親会社の監査人から一般にインストラクションと呼ばれる監査指示書が現地の監査人宛に発行され、そのインストラクションに基づいて監査をしなければなりません。

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「中国ビジネス実務・徹底解説3ミニッツ」では、中国ビジネスの最新事情を、専門家と共に、コンパクトに分かりやすく動画で解説いたします。

第1回 監査前のチェックポイント

キャスターは深セン事務所・芹澤尚子、解説は深セン事務所長・鈴木正治がお送りします。

http://www.nacglobal.net/wordpress/wp-content/uploads/2009/11/3_minutes_01.flv

ビデオ閲覧上のご注意

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  • 音声はイヤホンを使用するとよりクリアにお聞きいただけます。

広州ナックマイツ会計師事務所有限公司
所長 増田昌弘
日本国公認会計士 田中昌志

2009年も残すところ後2ヶ月となり、暦年が会計期間である中国の法人も決算の準備を始めているところかと思います。1年間の損益がいくらなのか、期末時点で会社はどれだけ財産を持っているのかについて、より正確に把握するために、決算時には次の項目について再確認してみてください。

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決算を締めてみたら結構な赤字。でも銀行には黒字見込みと報告しているし、なんとか黒字にできないか・・・。
そこで会社はさまざまな方法を考えます。会計についての基礎知識が無いほどそのアイディアは奇抜なものが多く、ある意味で感心させられることもしばしばです。しかし、自信満々で持ち込んだそのアイディアは、監査人に一瞬で却下されてしまいます。どうして我々が考えたこの優れた理論を理解できないのか!?今回はこのギャップについて解説したいと思います。

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