2010-01-29掲載記事
<前篇のあらすじ>
どんな人間の能力も正確に数字で測ることができる「カイケイ」というセンサーが発明された世界では、優秀な人間が正当に評価されることとなった。しかし、優秀ではないと評価された人間の間ではカイケイ対策下着「フンショクケッサン」が急速に普及していったため、カイケイの大発明に暗雲が漂っていた。そこでフンショクケッサンを根絶すべく、カイケイメーカーの専門技術者に頼んで下着チェックを行う「監査」という仕組みを導入。しかしその監査も万能ではないことが明らかになり、カイケイはその有用性を失いつつあった・・・。
確かに監査は万能ではありませんでした。しかし、フンショクケッサンにより自由にカイケイの数字を操作できるようになると、カイケイ自体の存在価値がなくなってしまいます。そこでカイケイ側は総力を挙げてフンショクケッサンつぶしの対策を練ったのです。
(続きを読む…)