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<前篇のあらすじ>
どんな人間の能力も正確に数字で測ることができる「カイケイ」というセンサーが発明された世界では、優秀な人間が正当に評価されることとなった。しかし、優秀ではないと評価された人間の間ではカイケイ対策下着「フンショクケッサン」が急速に普及していったため、カイケイの大発明に暗雲が漂っていた。そこでフンショクケッサンを根絶すべく、カイケイメーカーの専門技術者に頼んで下着チェックを行う「監査」という仕組みを導入。しかしその監査も万能ではないことが明らかになり、カイケイはその有用性を失いつつあった・・・。

確かに監査は万能ではありませんでした。しかし、フンショクケッサンにより自由にカイケイの数字を操作できるようになると、カイケイ自体の存在価値がなくなってしまいます。そこでカイケイ側は総力を挙げてフンショクケッサンつぶしの対策を練ったのです。

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新聞やテレビを見ていると、年に数回は粉飾決算のニュースに出会うことがあるでしょう。それは有名な会社の話かもしれませんし、聞いたこともないような会社の話かもしれません。そしてこれまで私の連載を読まれた方はふと疑問に思うことでしょう。これらの会社は、監査を受けていなかったのか?と。

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コンシェルジュ読者の方であれば、日本企業の海外子会社にお勤めの方も少なくないと思います。しかも親会社は上場企業という場合では、ローカル企業よりも監査の負担が大きくなるケースがあるのです。

現地の法定監査

まず、香港と中国に存在するすべての会社は、それぞれの法令に基づいて会計年度ごとに監査を受けることが義務付けられていますので、毎期監査を受けることになります。この監査を現地の法定監査といいます。これについては、日本企業の海外子会社であっても、ローカル企業であっても同じです。

インストラクション監査

現地の法定監査以外にも監査を受けなければならないケースとは、①日本にある親会社が監査を受けていて、②グループ全体からみて香港もしくは中国の海外子会社の重要性が高い、場合です。この場合には、日本にある親会社の監査人から一般にインストラクションと呼ばれる監査指示書が現地の監査人宛に発行され、そのインストラクションに基づいて監査をしなければなりません。

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決算を締めてみたら結構な赤字。でも銀行には黒字見込みと報告しているし、なんとか黒字にできないか・・・。
そこで会社はさまざまな方法を考えます。会計についての基礎知識が無いほどそのアイディアは奇抜なものが多く、ある意味で感心させられることもしばしばです。しかし、自信満々で持ち込んだそのアイディアは、監査人に一瞬で却下されてしまいます。どうして我々が考えたこの優れた理論を理解できないのか!?今回はこのギャップについて解説したいと思います。

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香港に来て一番驚いたのが、定食屋である茶餐廳(チャーチャンテン)のメニューの多いこと! 最初は麻婆丼みたいなぶっかけご飯系や炒飯のような中華っぽい定番料理をイメージして入りましたが、カレーや麺類も当然のように一通り揃ってますし、ステーキ定食やスパゲッティみたいな洋食もあります。さらにはサンドイッチやハンバーガーまで出てくるのですから、飲食店の品揃えとしては世界一じゃないでしょうか? しかもそんな茶餐廳がそこら中にいっぱいあるのですから、どこの何がおいしいのかを自分一人で開拓するのは不可能というしかありません。

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監査人と監査のスケジュール調整を行うとまず、「期末日に会社に直接伺いたい」という話から始まることが多いと思います。年度末となればただでさえ忙しいことが通常ですから、内心迷惑なことは間違いありません。ところが、期末日からずらしたくても監査人は数日ずらすのさえ渋ってきます。監査人は一体どうして期末日にそんなにこだわるのでしょうか?

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香港・中国ではすべての会社に監査が義務付けられているため、必ず「監査人を選ぶ」という手続きがでてきます。ただ、そもそも監査になじみのない人が監査人を選ぶって言っても、正直見当もつきませんよね?そこで今回は監査人を選ぶ際のポイントを述べてみたいと思います。

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長かった監査期間も終わり、ようやく監査人から監査報告書のドラフトが完成したとの報告を受けました。内容を確認して欲しいとのことですが、少なくとも20ページはありそうです。しかも数字はともかく、文章についてはなにがなんだかサッパリ・・・。監査報告書の確認をする上で、ポイントは一体どこにあるのでしょう?

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日本では会計士の監査が必要な会社は、全体の1%未満しかありません。そんな国から監査が100%必要となる香港・中国に進出してきていますので、「監査」という仕組み自体をよく理解している方のほうが少なくて当然です。そこで前回はまず、「そもそも監査とはなに?」という話からさせていただきました。それと同じように「会計事務所」という言葉も、よく使われる一方で具体的に説明することが難しい言葉かもしれません。この「会計事務所」という言葉は幅広い意味を持つため、使い勝手がいい半面、逆に混乱してしまうケースもよくあるのです。

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日本にいる限りほんの一部の大会社でしか聞かれることのなかった「監査」の響き。ところ変わってここ香港中国では、どんなちっちゃな会社でも「監査」を避けては通れません。こちらに赴任してきた方ならば、身をもって「そういうものだ」というのを実感されていることでしょう。

とは言え、一方では心の中でこんな疑問が渦巻いていませんか?

  • なんでこんなに監査対応で時間を取られなきゃならないの?
  • 監査人は会議室に籠もって何をやってるんだ?
  • 監査の結果はなんか影響あるの?
  • 監査費用なんて、安けりゃいいんじゃないの?本社がわざわざ高い監査人を指定してくる意味が分からない。
今回から始まるこの連載では、これら現地責任者が抱く「監査」に対する素朴な疑問をひとつずつ解決していく予定です。

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