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アジアを代表する大富豪、李嘉誠会長が率いるコングロマリット(複合企業)のハチソン・ワンポアが、傘下でドラッグストア「ワトソンズ(屈臣氏)」などを運営する流通大手ASワトソングループの分離(スピンオフ)・上場を数カ月内に発表するもようだ。調達額は最大100億米ドル(約9,830億円)に上り、年内に実現すれば今年最大規模の新規株式公開(IPO)になるとみられる。上場先は香港と英国が有力視されている。

22日付香港各紙が外電を引用して伝えた。ハチソンは先ごろ、入札を進めていたスーパーマーケット事業「パークンショップ(百佳)」の売却計画を白紙に戻し、ASワトソングループの分離・上場の可能性などについて戦略見直しを始めると発表していた。同社は当初、1~1年半以内にASワトソングループの分離・上場を発表するとみられていたが、これを前倒しするもようだ。消息筋の話では、現時点では詳細は確定していないが、香港と英ロンドンの両地で上場させるか、アジア業務を香港で、欧州業務をロンドンで別々に上場させる案が浮上している。

調達額は80億~100億米ドルに上るとみられ、調達資金は中国本土での業務拡大に充てるようだ。ただ、分離・上場をしても、事業の支配権は放棄しないと発表している。一連の報道について、ハチソン広報担当者は信報に対し「憶測にはコメントしない」とのみ話している。

■株価のカンフル剤に
ASワトソングループの分離・上場について、証券業界の見方は軒並み楽観的だ。このうち、スイス金融大手のUBSは21日発表したリポートで、同グループの上場はハチソンの株価にとって強力なカンフル剤になると指摘。ASワトソングループの業務価値を2,060億HKドル(約2兆6,100億円)と推測し、来年のEBITDA(利払い・税・償却前利益)倍率は14倍と予測されることから、ハチソンの1株当たり資産価値を現在よりも10~20HKドル高い135HKドルに高められるとの見方を示した。

長江実業・ハチソングループは今年に入り香港事業の売却計画を急いでいる。パークンの売却は金額で折り合いがつかず、白紙に戻ったものの、先月末には長実系の電能実業(パワーアセッツ・ホールディングス)が香港電力事業部門、香港電灯(ホンコン・エレクトリック)の分離・上場計画を発表している。

ASワトソングループは現在、世界30カ国・地域に1万1,000店以上を出店。アジアではパークンショップやワトソンズ、家電量販店「フォートレス」など、欧州ではドラッグストア「クルイドバット」や「トレクプレイスター」、香水・化粧品の「ICIパリXL」などを展開している。

NNA.ASIA

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[M&A] ワトソンズを分離上場へ:ハチソン、調達額今年最大規模に from 香港・中国・東南アジア法令情報サイト NAC Global .NET