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武漢フォックスコンの一部労働者 配置転換不満により騒動起こす

【2012年1月13日 武漢晩報】昨日、武漢東湖高新区管理委員会の話によると、1月2日に発生した武漢富士康(フォックスコン)の一部労働者の職場調整への不満により起きた騒動は、双方の交渉の結果、4日、当初の予定通りの調整が行われた。

昨年末、生産能力調整の為、武漢富士康側は契約内容、職場、勤務地、給与や福利厚生等を変更しないという前提のもと、一部労働者を生産能力が飽和気味のラインに配置転換したところ、この決定が一部労働者の不満を引起し、彼らは会社との労働契約解除を要求し、賠償も要求したが、富士康側はこれは正常な人的資源及び職場の調整行為であるとして、労働者の要求に同意しなかった。しかしその後、双方の協議を経て、4日に和解した。

当初からこの事件の調停活動に関わってきた、富士康武漢園区工会(労働組合)の責任者によると、工会は自らの役割を発揮しつづけ、労働者の心情を聞き、労働者の訴えを適切に処理すると同時に、労働者が正当な手段を経て合理的な訴えを表明することを希望し、過激な行動を取ることを避けた。武漢市東湖新技術開発区工会など今回の事件処理に関与した部門は、富士康側に対し「人情、道理、法律」に従い事件を処理する態度と方法で許可を与えた。

現在、武漢富士康は32000名の労働者がおり、世界最大のデスクトップPCの生産基地として、2011年の年間生産額が303億元に達すると言われている。