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税関の特殊監督管理区域と言われる中国の保税区域は、保税区を始めとして、保税加工と保税物流の2つの機能に大きく分かれ発展してきましたが、保税港区と総合保税区は2つの機能を再度集結させた保税区域として今後の発展が見込まれています。このうち保税港区は最近、各地で認可が進んでおり、これまで上海洋山、天津東疆、大連大窑湾、南海洋浦、寧波梅山、広西欽州、厦門海沧、青島前湾の各地の認可に続いて、広州南沙、深圳前海湾の設立が国務院より認可されたとのニュースがありました。



保税港区の機能


保税港区では港、物流、加工、展示という、保税区域で想定される業務が全て行える保税の貿易港として、港湾作業、海運の中継業務、国際的なディストリビューション、中継貿易、輸出加工、展示などの具体的な業務を展開することができます。また、これまでの保税区では機能が整備されなかった税制面で、保税区と輸出加工区両方の税制優遇を享受し、外貨管理を行うとされています。即ち、国外からの貨物の入区時には保税で、貨物が保税港区から国内の区外に搬出される際にその貨物状態に応じて輸入通関を行い、一方、国内の区外より保税港区に搬入されると輸出とみなされ、増値税の還付申請を行うことができます。更に、区内企業間の貨物取引では増値税及び消費税は課税されません。

広州、深圳2地域の特徴


広州南沙保税港区は、埠頭作業区、物流倉庫加工区、港湾周辺サービス区などの機能区域を含め、計画面積は7.06平方キロメートルあります。3つの地域に分かれており、1つは4.26平方キロメートルを有する南沙港区一期・二期と公共検査区、2つ目の地域は1.44平方キロメートルを有する物流園区一期、江海聯運埠頭一期。3つ目の地域は、南沙輸出加工区で面積は1.36平方キロメートルあります。南沙の開発区にはすでに自動車産業や物流業企業が誘致されており、既存の輸出加工区も保税港区の一部となることから、輸出加工業務が比較的発展する地域の特性を持っていると言えます。

一方、深圳前海湾保税港区は深圳の西部地区、媽湾港区埠頭を囲む場所で、その計画面積が3.7平方キロメートルあります。深圳市の保税区は全国で最も古い沙頭角保税区を始め、福田保税区、そして塩田保税区が塩田港と連動して塩田保税物流園区となった地域があり、前海湾はそれらの地域に続く保税区域となっています。深圳の西部地区は、空港の保税物流区域と合わせて、中継業務やディストリビューション機能などの発展に注力していると言えます。

いずれの保税港区も国務院の設立認可後、封鎖管理を行って、全市の土地企画に従った利用計画に則って土地用途認可手続きを行った上、保税港区の制度を実行可能なインフラ建設を進めることとなります。区域の運営上の、ハード・ソフト面が整備された段階で、税関総署及び関連部門による合同の検収が行われ、正式使用が可能となります。今後の動向に留意したいものです。

(以上)

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広州南沙及び深圳前海湾保税港区の設立認可について from 香港・中国・東南アジア法令情報サイト NAC Global .NET