一般ニュース

不景気とミルクの信頼回復で乳母価格が急落【華南—社会】

9月に粉ミルクから有害物質のメラミンが検出されて以来、深セン市では母親に代わって子供に母乳を与える乳母の需要が急増し、乳母のあっ旋を行う家政婦紹介所が一気に十数軒現れた。一時は月給2万元で乳母を雇う家庭もあったが、景気にかげりが見え始めた10月以降、需要が激減し、月給は4000〜6000元に急落した。ある家政婦紹介所では登録している乳母の9割が自宅待機を余儀なくされているという。乳母市場が急速に縮んだ背景には、不景気で企業の倒産が相次ぎ乳母の雇用が困難になった家庭が増えたことや、中央政府の介入で市販ミルクの信頼が回復してきたことがある。また、農村出身の乳母の健康状態を懸念する顧客がいることも、需要を冷え込ませた一因とみられている。(香港ポスト