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・Johor–Singapore Special Economic Zone(JS-SEZ)について

Johor–Singapore Special Economic Zone(JS-SEZ)とは

Johor–Singapore Special Economic Zone(JS-SEZ)は、シンガポールの高度機能(HQ・金融・R&D)とジョホールの規模・コスト競争力(製造・DC・オペレーション)を統合するクロスボーダー経済圏として、両国政府主導で制度設計が進められています。

2025年1月1日からは、対象産業に対する5%法人税(最長15年)および知識労働者向け15%個人税(10年)などのインセンティブが導入され、RTS(大量高速輸送システム)をはじめとするインフラ整備と併せて、投資・人材・物流の実装段階に入っています。

(出典:Invest Johor* website [16])

*Invest Johorは、投資家対応に関するワンストップ窓口としてジョホール州政府を代表し、同州の投資環境の魅力向上および対外的な投資誘致を担っています。

1. 政策・制度(Government / Official)

2. 市場・インフラ・不動産(JLL / Banks / Research)

3. クロスボーダー戦略(Legal / Advisory)

1. PE(恒久的施設)に関しての残課題

① SG HQ → Johor拠点への「役務提供」がPEに該当するか

② Johor SSC/工場が「依存代理人PE」となるリスク

2. 移転価格(TP)に関しての残課題

① 機能・リスク配分と税制インセンティブの整合性

② SSC/BPOモデルのチャージ方法

3. GST / SST に関しての残課題

① SG–MY間サービスの課税関係

② データセンター・ITサービスの扱い

4. 日本企業にとっての示唆

日本企業にとってのメリットと限界

メリット

限界・未確定要素

5. 日本企業向けモデルケース

JS-SEZは、日本企業にとって「シンガポール単独では難しくなった成長を、二国一体モデルで補完する制度的な受け皿」となりえます。一方で、実行にあたっては、税務(PE・TP・GST)と日本側税制を含めた全体設計が不可欠であり、Big4や日系会計事務所の実務解説を前提とした慎重な導入が望まれます。

利用ケースとしては、たとえば、以下のようなモデルが考えられます。

【モデル①】製造業(自動車部品・精密機器・医療機器)

構成

狙い

留意点

【モデル②】IT・デジタル/データセンター(DC)

構成

狙い

留意点

【モデル③】BPO/SSC(経理・ITサポート・調達)

構成

狙い

留意点

(注)本記事の出稿日以降、最新の制度と異なっている可能性がありますので、最新の制度をご確認ください。