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インドネシア・2023年の州の最低賃金の決定

2023年の州の最低賃金が決定されました。インドネシアにおいてはオムニバス法と細則によって、最低賃金の計算は各州ごとに経済成長率とインフレ率を根拠に計算式によって自動算出されることとなっており、毎年11月21日までに州が決定するとしておりましたが、2023年度の最低賃金につきましては、労働省規則2022年18号(2022年11月17日)により11月28日までに決定することと、10%を超えない上げ幅とする事、また最低賃金上昇率の計算方法の変更を規定しております。

これまでに発表されている主な州の最低賃金は下記の通りです。

ジャカルタ首都特別州 4,901,798IDR(5.6% Up)
バンテン州 2,661,280IDR(6.4% Up)
西ジャワ州 1,986,670IDR(7.8% Up)
中部ジャワ州 1,958,169IDR(8% Up)
東ジャワ州 2,040,244IDR(7.8% Up)

上記の他、地域によっては県・市による最低賃金が設定される場合があります。

また、2022年度はジャカルタ州が決定した最低珍着に対して経営者協会が法律違反を理由に提訴した経緯もあり、本年度も最低賃金については動向を注視する必要があります。

2023年の最低賃金決定前においては、労働者団体は10-13%程度の賃金上昇率を主張し、経営者協会は労働省規則18号(前述)が法令違反の可能性があるとして訴訟を提起する姿勢を見せており、デモや訴訟次第で上記は変更される可能性があります。