相談者: 電子・コンピュータ(香港)
先日税務局から個人所得税の申告書が送られてきました。香港にきて初めての申告となりますので、給与所得の税金の仕組みがよくわかりません。税金をどのように算出するのか教えてください。
日本ではほとんどのサラリーマンの税金は、毎月の源泉徴収と年末調整で済んでしまいますが、香港では年一回本人が税務署に申告する必要があります。例年この時期に税務署から個人所得税申告書用紙が届きますので、会社からもらった給与支払明細をもとに記入し、1ヶ月以内に税務署に返送しなければなりません。
課税対象になるのは、香港を源泉とするすべての収入で、課税年度は4月1日から翌年3月31日までとなります。
算出方法は、年間の総所得から各控除項目を差し引いた純課税対象所得に累進税率(但し標準税率15%を限度とする)をかけたものが税額となります。
《主な人的控除項目》
基礎控除 |
HK$108,000 |
配偶者控除 |
HK$216,000 |
子女控除(一人あたり) |
|
第1~2子 |
HK$30,000 |
第3~9子 |
HK$15,000 |
扶養父母控除 |
HK$30,000 |
寡婦(夫)控除 |
HK$15,000 |
扶養障害者控除 |
HK$60,000 |
《その他の控除項目》
住宅ローン控除 |
HK$100,000まで |
認定自己学習費用控除 |
HK$30,000まで |
退職スキーム費用控除(MPFなど) |
HK$12,000まで |
《累進税率》
課税所得の最初のHK$35,000まで |
2% |
次のHK$35,000まで |
7% |
その次のHK$35,000まで |
12% |
それ以上の残額 |
7% |