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武漢-宜昌高速鉄道が7月1日より営業開始

武漢鉄路局の発表によると、湖北省の武漢市と宜昌市を結ぶ漢宜高速鉄道が開通し、7月1日より正式に営業を開始した。

漢宜高速鉄道は、上海と四川省の成都を結ぶ滬漢蓉旅客専用線の一部として建設された路線であり、今回漢口駅-宜昌東駅間が開通した。宜昌は三峡ダムの所在地であり、途中駅は三国志演義でも有名な荊州を含む6駅が設置され、全長約330キロの区間が最速99分で結ばれる。
今回開通した区間と設置駅は次の通り。
漢口(武昌・武漢)-漢川-天門南-仙桃西-潜江-荊州-枝江北-宜昌東

武漢市内発着の1日26往復の動車組のほか、北京・深圳などからも5往復の列車が運行され、これまでは武漢から宜昌までは長距離バスで5時間以上の移動時間か必要であったが、今後は湖北省内の移動が大幅に改善され便利になる。運賃は二等席が漢口駅から荊州駅までが60元、宜昌東駅までは85元となっている。

荊州はこれまで貨物線の鉄路しかなく、今回初めて鉄道旅客駅が開業することとなり、それにあわせ鉄道駅発着の市内バス路線開設やタクシーを100台増車するなどの対応を取った。
また宜昌でも市内バス路線の新規開設のほか、鉄道駅発着の深夜バスを運行開始する。
漢川・仙桃は武漢より1時間圏となり、武漢を中心とした周辺都市を含めた大都市圏(通称「大武漢」)の一部を形成することになる。