インドネシア

インドネシア・PSBB大規模社会規制の移行期間フェーズ1の延長(5度目の延長)と罰則強化

ジャカルタ首都特別州は、8月27日、PSBB(大規模社会規制)移行期間Fase1を更に2週間延長することを決定しました。これにより、9月10日までの延長となります。

これに伴い、周辺自治体も9月初旬までのPSBB規制の延長を決定しております。既にインドネシア国内の移動については、制限が緩和されており、飛行機への登場はPCRチェックなどを行えば搭乗のうえ移動が可能となっています。

引き続きマスク着用義務や、公共交通機関への乗車前の検温、オフィスビル入館の際には検査結果の提示などの措置は続いております。

警察や軍、労働省職員などによるNew Normal規制(オフィス内人員50%やなど)の抜き打ち検査が多発しております。違反の場合には、罰金だけでなく業務停止命令なども行われております。

インドネシアにおいては、2020年8月4週目現在、新規感染者が3000人/日を超える感染拡大状況が続いており、上記規制と共に感染症対策には引き続き注意が必要です。

感染拡大に歯止めがかからない政府・ジャカルタ州政府は、社会規制違反の罰則を強化しています(2020年知事規則79号)。個人への義務としては、マスク着用、手洗い、ソーシャルディスタンス1メートル以上の確保、New Normalの順守、自動車乗員は1列2人等の義務を課しています。

また、マスクを着用せず外出した個人に対する義務違反に伴う罰則は下記が適用されます。

1度目:25万ルピアの罰金または清掃60日
2度目:50万ルピアの罰金又は清掃120日
3度目:75万ルピアの罰金又は清掃180日
4度目:100万ルピアの罰金又は清掃240日
事業者(企業・法人)の対策義務は、事務所人員50%、従業員のマスク着用、職場での検温・消毒対策、従業員の健康管理、コロナウィルス情報の更新など。
事業者に対する上記義務違反の罰則は下記が適用されます。
最大3営業日の職場閉鎖
罰金 1度目:5000万ルピア 2度目:1億ルピア 3度目:1億5000万ルピア

なお、PSBB延長に伴う規制内容・New Normal規制に伴う制限は、従前の規制と、ほぼ同じとなっております。

参考
インドネシア・PSBB大規模社会規制の移行期間フェーズ1の延長(4度目)
インドネシア・PSBB大規模社会規制の移行期間フェーズ1の延長