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[M&A] サイゴンビールへの出資、シンハも関心

ベトナムのビール最大手サイゴン・ビア・アルコール飲料総公社(サベコ)に対し、タイの酒造最大手タイ・ビバレッジが出資を検討している件で、対抗馬として同じくタイのビールメーカー、シンハ・コーポレーションが名乗りを上げたもようだ。5日付タイ紙ポストトゥデーが米経済紙ウォールストリート・ジャーナルの報道を引用して伝えた。
ベトナム商工省担当者によると、タイビバがサベコの全株式の40%を1株8万ドン(約440円)で買い取る条件を提示した。これはサベコの店頭株の1株4万5,000~5万ドンを大きく上回る好条件だが、実際にタイビバがサベコ株を40%保有することになれば、上限を25%と定めるベトナムの外資出資規制に抵触する。取引額は10億米ドル(約1,180億円)と見積もられている。同担当者はシンハの提示条件については明らかにしなかった。
国営企業体質からの脱却を目指すサベコは、これまでに何度か民間企業と出資交渉を行っているが、最終的な合意には至っていない。タイビバは先ごろ発表した6カ年計画の中で、東南アジア最大の飲料企業グループを目指して企業買収をさらに積極化する方針を打ち出したばかり。既に傘下の総合商社バーリ・ユッカーがサベコとの合弁でベトナム南部にガラス容器工場の合弁事業を稼働しており、出資交渉が前向きに進められているもようだ。
調査会社ユーロモニターの調べによると、サベコにはベトナム政府が89%出資しており、ベトナムのビール市場で46%のシェアを占める。(NNA.ASIA