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主要な経済取引にかかる会計科目に関する記帳処理などを具体的に紹介します。今回は売買目的で短期保有する有価証券などの売買目的金融資産についてです。

1. 交易性金融資産(売買目的金融資産)
交易性金融資産とは、企業が短期間に売却するために保有する金融資産をいい、値ザヤを得ることを目的として二級市場(※注)から購入する株式、債券、基金などがこれに当たります。
(※注)中国では、金融商品の発行市場を一級市場、すでに発行された金融商品の取引市場を二級市場と呼びます。

2. 交易性金融資産の科目と記帳
交易性金融資産の取得および処分、利息や現金配当の受け取りなどの取引については、「交易性金融資産」、「投資収益」、「公允価値変動損益」(公正市場価格変動損益)などの科目が用いられます。

交易性金融資産は市場公正取引価値で記録しなければならず、期末には帳簿価額との差額を損益認識するものとなります。「交易性金融資産」は、交易性金融資産の類別、種類ごとに「成本」(原価)、「公允価値変動」(公正市場価格変動)、などの二級科目を設定して使用します。

<例5>
① A社株式を市場価格102万(未収配当2万を含む)元で購入し、併せて関連費用1万元を支払った。
借:交易性金融資産-成本(原価) 100万
  投資損益 1万
  応収股利(未収配当) 2万
  貸:銀行存款(銀行預金) 103万

② 配当2万元を受け取った。
借:銀行存款 2万
  貸:応収股利 2万

③ 期末のA株式の市場価格は102万元であった。
借:交易性金融資産-公允価値変動 2万
  貸:公允価値変動損益 2万

④ A株式の全てを市場にて売却し、実際の収入103万元を預金に預け入れた。
借:銀行存款 103万
  公允価値変動損益 2万
  貸:交易性金融資産-成本 100万
    交易性金融資産-公允価値変動 2万
    投資収益 3万

なお、小企業会計準則による場合には、1年以下の売却を見込む投資は「短期投資」という科目を用いることとなり、上述の企業会計準則(新準則)とは異なり、取得費用は取得原価に含む、市場価格の変動による評価替えは不要、などの簡便な会計処理が行われます。

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