ベトナム 個人所得税

ベトナム・個人所得税本人控除額及び扶養控除額の変更

2013年7月より従来の個人所得税本人控除額及び扶養控除額が改正されることになった。
変更内容は以下の通りである。

  • 個人所得税本人控除額/月:4,000,000VND→9,000,000VND
  • 扶養控除額/月/人:1,600,000VND→3,600,000VND

上記の変更により納税者数は387万人から100万人程度に減少する見通しであり、2013年度及び2014年度の税収はそれぞれ249,280,000アメリカドル、640,000,000アメリカドル分減少する計算となる。
今後、消費者物価指数が20%以上上昇した場合、控除額を再度見直すよう、議会に要請する。

変更の主な理由は物価上昇に伴う国民生活の困窮である。ベトナムでは毎年大幅な物価上昇に悩まされており、大半の国民が老後の資金を蓄えることが困難な状態が続いている。長期的な視点で見れば税収を減らしてでも国民生活を改善することが必要である。
今後外資系企業の移転価格をより厳しく監視し、減少する税収を補う方針である。