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香港・立法会「五区総辞」、民主派5人が辞表提出

2012年からの全面普通選挙の実施を求め、公民党の陳淑荘(タニヤ・チャン)氏、梁家傑(アラン・リョン)氏と、社会民主連線の黄毓民、陳偉業、「長毛」こと梁国雄の5人の議員が26日、辞職届を提出した。辞職は29日に発効する。『明報』によると、立法会で辞職宣言を行う27日には、チャーターガーデンで集会が予定されている。一部の民主派議員による辞職は、地区別の5選挙区すべてで補選を行うことで、選挙制度改革への民意を問う「住民投票」に代える狙い。だが、政府案を支持する民主建港協進連盟などが対立候補を立てないことで「民主派同士の争い」に帰結させる可能性もあるという。

民主派の5議員が辞職したことについて、曽蔭権(ドナルド・ツァン)行政長官は26日、「補選を利用したいわゆる『五区公投運動(5つの選挙区における住民投票キャンペーン)』を推し進めたことは、とても遺憾」とコメントした。曽長官は、住民投票の実施は「香港基本法(ミニ憲法)」で規定されておらず、(その結果に)法的効力は認められないとの見解を述べるとともに、「社会の矛盾を激化する恐れがある」と懸念を示した。また、民主派が勝利しても、2012年に全面普通選挙が実施される公算は低く、補選は「税金の無駄」との批判も出ている。(香港ポスト [1]