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[M&Aは今] (15)M&Aとデューデリジェンス-2

前回はM&Aにおけるデューデリジェンス(DD)について、目的や調査の範囲などについて紹介しました。今回は財務DDと法務DDで発見される問題点などについて説明します。

DDでは、企業の客観的な価値評価(譲渡価格)や譲渡契約、また買収後の運営管理のために確認すべき点という視点から問題点を洗いだすものです。香港や中国企業のDDで発見される問題点について、いくつかを列挙して説明します。

資産や収益関連の問題点

企業の純資産は譲渡価格算定の参考数値の一つですので、資産や収益に関する問題点を基に、決算書の純資産から企業の真実の純資産に修正することを目的とします。隠れた債務を探しだすことはDDの重要な任務の一つですが、売り手の情報開示状況などによって限界があることも確かです。

その他会計・税務関連の問題

取引・決済

取引・決済状況では、主に買収後のビジネスの潜在的なリスクを確定させます。

組織・従業員

(以上)